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《第208回研究例会》

※今回は2名による発表です。

●●第一発表●●
発 表 者 : 中島 智哉
テ ー マ : 「市民祭礼の現状と今後の展望
          ― 沼田まつりを事例として ―

発表要旨
 沼田まつりは、毎年8初旬の3日間にわたって、群馬県沼田市で継承されている祇園系の祭りである。
 「蚕すんだら沼田の祭り、連れていくから辛抱おしよ」とも唄われたように、かつては労苦の日々もこの祭りがあればこそ、乗り切ることができたという。通称「おぎょんさま」は、中心街(マチ場)のみならず、近郷近在をも巻き込んでの、いわゆる都市祭礼であった。
 ところが昭和45(1970)年を契機に、この祭りは昭和の観光ともいうべき大衆観光や経済波及効果とも連動する形で変貌する。従前の「沼田祇園祭」は「沼田まつり商工祭」と統合され、市民総参加の「沼田まつり」へと大きく舵を切ったのである。
 しかし、それも今日に及んでは、景気の低迷や少子高齢化、情報化社会の到来など、根幹を揺るがす社会情勢のなかにあって、さらなる祭りのあり方が問い直され、むしろ往時の姿が見直されはじめている。
 ここでは、こうした経緯を踏まえ、地域社会にとって「大切なもの」とは何かを、改めて考察していきたい。

●●第二発表●●
発 表 者 : 清水 綾乃
テ ー マ : 「戦後復興期創出の集客催事の展開と浸透
          ― 湘南ひらつか七夕まつりを中心として ―

発表要旨
 湘南ひらつか七夕まつりは、毎年7月上旬、神奈川県平塚にて開催される大規模イベントで、俗に日本三大七夕祭りともいわれている。平塚は、戦中、海軍火薬廠があったことから空爆の対象となり、昭和20年(1945)7月には焦土と化している。こうした背景があって、戦後再建に邁進するなかで、昭和25年同7月に商業復興の契機として「復興まつり」が実施された。これがこの集客催事のそもそもの発端である。そしてその翌年(1951)、平塚商工会議所と平塚市商店街連合会が中心となって、仙台七夕まつりを参考に第1回「平塚七夕まつり」が開催された。以降、回を重ねるごとに規模は拡大し、第7回平塚七夕まつり(1957)からは、市の主催となっている。
 ところが近年、人口減とも相俟って、減少傾向が窺える反面、催事そのものが次第に定着・浸透するなかで、「市民まつり」というよりも、地域行事としての自律的な動向が見られるようになってきた。
 ここでは、持続的な継承が生み出すもの、延いては伝統とは何かについて、考えてみたい。

コメンテーター: 鈴木 通大
司   会  : 小林 稔
日   時  : 2026年9月6日()午後2時~(午後1時30分開場)
会   場  : 早稲田大学6号館3階 演劇博物館レクチャールーム
        (東京メトロ東西線早稲田駅下車)

         ※いつもの開催曜日と違いますのでご注意ください。
         ※今回は対面のみでの開催となります。

 ※対面会場での開催ですので、事前予約する必要はございません。
  当日会場へ直接お越しください。
 ※非会員の方も参加できます。

参加申込みフォームはこちら (今回は対面開催のみです。)


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