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最新情報

《第192回研究例会》

諸塚神楽の特色と価値
― 「拝み」と「岩戸」を中心として ―


発 表 者  : 渡辺 伸夫
司   会  : 未定
コメンテーター: 未定
日   時  : 2023年3月4日(土)午後2時~(午後1時30分開場)
会   場  : 早稲田大学演劇博物館6号館3階レクチャールーム
        (東京メトロ東西線早稲田駅下車)
         オンラインでも併用開催(zoom予定)
         【オンライン会場に関しては、要・事前申込み】

※例年1月にも開催されている研究例会ですが、
 2023年は早稲田大学の施設工事のため1月に開催されません。
 お間違えない様、お気を付けください。

発表要旨
 宮崎県諸塚神楽は、日本で唯一の伝承である戸下大神楽の「山守」をはじめとして、摩耶夫人の堕地獄と救済の説話が語られる「綱荒神」(戸下大神楽)や中世的な内容を含む様々な唱教を豊富に伝承している。諸塚神楽の特色の第一は、神歌・禰宜・唱教・言句・問答などの口誦面である。すなわち唯一神道の影響をほとんど受けず、神仏混浠の姿をとどめていることである。第二には、荒神問答に伴う柴入れと綱入れ、面連れと神面舞、宝渡しと舞下しなどの動態面でも他の諸神楽とは一線を画す際立った特色を示していることである。第三は、神面・神楽文書・神楽衣装などが有形の神楽資料(文化財)として、いずれも貴重なことである。
 今回はとくに地域性に富み、特異性の顕著な「拝み」と「岩戸」に焦点をあて、その価値を論じる。南川神楽「拝み」と戸下神楽「御拝」は、毎年の普通神楽番付の第一番である。六人舞で東南西北中央の五方を向き、拝みの言句を唱え三度の拝みと散米をする、本来は願神楽であったと思われる。
 南川神楽と戸下神楽の「岩戸」には、次のような際立った特異性がある。
 (1)「岩戸」に登場するのは、手力男ではなく春日大神(神面)である。
 (2) 神面舞にはいずれも神面を御神屋に導く面連れ(鈴とご幣などの採物を持つ素面の一人舞)を伴うが春日大神には面連れがない。
 (3)「岩戸」と「岩戸」からなり、前者の春日大神は鈴とご幣を持って静かに厳かに舞う。後者は神面と衣装は「岩戸」と全く同じだが、舞手が異なり、古老格の祝子が務める。しかも神面舞の中で唯一、採物を持たず、両手で印を結びながら舞う。
 (4)「岩戸」の時、神官が高天原の神前に低頭して大祓祝詞を奏上する。また天照大神役の児童が高天原前に囲われた岩戸(屏風)の中に入り神面をつける。
 (5) 春日大神はやがて岩戸を開くと、天照大神が両手に持つ日月の円盤に手を添えて岩戸から引き出し、ゆっくりと左右の手を交互に引いて一歩ずつ後ずさりしながら時計まわりに御神屋を三巡する。この時、祝子たちは御神屋に向って着座し、神歌三首を唱和する。天照大神が祝子部屋に戻り神面を脱ぐと万雷の拍手に包まれる。こうして夜神楽終盤最大のクライマックスが終了する。
 本発表では、さらに天照大神が両手に持つ日月に着目し、諸神楽の事例を検討する。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本研究会は対面・オンライン併用開催(予定)となります。
 オンラインでの参加希望の方は、以下のリンク先のお申込みフォームからお申込みください。
 (対面会場での参加希望の方は、事前予約する必要はございません。
  当日会場へ直接お越しください。)
※対面参加の方は参加費200円(オンライン参加の方は無料)です。
※非会員の方も参加できます。

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第72号目次(令和4年3月)

令和三年度民俗芸能学会シンポジウム(於:早稲田大学)
「民俗芸能調査研究の体験的手法と分析」

「早池峰神楽」から南インド「歌舞劇ヤクシャガーナ」
「憑霊儀礼芸能ブータ」に至る             森尻 純夫

東アジアの巫と儺の祭儀
 ― 祭祀芸能の源流に学 ―              野村 伸一

論考
国内のサーカス産業と「見世物」
 行為論から見た見世物小屋              門傳 仁志
西浦田楽における象徴的意味と祈願           櫻井 弘人

評議員のページ
シシナラシのことなど                 水野 一典

書評
松岡薫 著 『俄を演じる人々 娯楽と即興の民俗芸能』   宮田 繁幸

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