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最新情報

《第185回研究例会》

中世後期以降の陰陽道と民俗芸能との接点

発 表 者  : 林 淳
司   会  : 川崎 瑞穂
コメンテーター: 山路 興造
日   時  : 2021年7月24日(土)午後2時~(午後1時30分開場)
会   場  : 早稲田大学演劇博物館6号館3階レクチャールーム
        (東京メトロ東西線早稲田駅下車)
        オンライン会場でも併用開催(zoom予定)
        【オンライン会場に関しては、要・事前申込み】

発表要旨
 これまでの陰陽道研究をまとめた『新陰陽道叢書』全5巻が、昨年から刊行されている。この叢書には、四つの成果があるように思われる。
 第一に、平安中期から始まる朝廷陰陽道は鎌倉時代を通じて拡大し展開し(赤澤春彦などの研究)、南北朝期に衰退したことが実証的に解明された点。
 第二に、中世後期の陰陽道は、従来「民間陰陽道」(村山修一)の進出と理解されてきたが、地方暦、顕密寺院、戦国大名、各地の晴明伝承と関係があることが理解された点。
 第三に、近世には土御門家が本所として勧進の宗教者を編成し、「陰陽師」をつくりだした点。占い師以外にも万歳師、神楽師も配下になった。
 第四に、1870年に土御門家の陰陽師支配は廃止となったが、形をかえて元陰陽師の活動が継続した点。中世後期以降のトピックを挙げてみる。
 
  (A) 『簠簋内伝』『簠簋抄』の伯道・道満説話と牛頭天王説話 / IV 松石江梨香
  (B) 祭文、祭祀 / II 梅田千尋、III 松山由希子、IV 斎藤英喜
  (C) 「民間陰陽師」(木場明志) / II 赤澤春彦、山村雅史
  (D) 各地に残る晴明伝承。晴明塚・晴明井 / IV 高原豊明
  (E) 浄歌舞伎瑠璃、 / IV 加賀佳子、大森惠子
  (F) 本所土御門家による陰陽師支配 / III 全体
  (G) 近代における勧進の宗教者廃止 / V 林淳、小松和彦
 
 各時代の陰陽道は詳細に究明され、古代・中世の移行期も解明されたが、中世後期・近世の移行期は見通しがいまだついていない。中世後期の声聞師、算置などが近世の土御門家に編成される陰陽師とは連続しないこと、各地に残る晴明伝承に近世の陰陽師が関わった形跡が認められないことがある。
 (F) は、1683年将軍の朱印状によって土御門家の陰陽師編成ははじまって、土御門家が発給する許状は陰陽師身分をつくりだし活動を保障するものとなった。占い師が多かったが、万歳師、神楽師も配下になる場合もあった。三河の万歳師、関東の里神楽師はそうした例であった。中世後期に由来すると思われる (A) ~ (D) は継続し、安倍晴明を化生の者とした物語が (E) にも取り入れられた。
 (F) では、幕府の権威の下で土御門家の編成は着実に浸透し、「陰陽師」を再生産した。
 以上、まとめると、近世には、中世後期に由来する陰陽道の知識や技能が (A) ~ (D) という形で社会に存続し、遅れてはじまった (F) が権威を以て通用し、しだいに土御門家配下の陰陽師の活動こそが「陰陽道」と認識されるようになった。
 近代になると、1870年に明治政府によって土御門家による陰陽師編成は廃止となった。
 しかし教派神道ができると、教派神道の教師として活動を再開させた人はいた。


※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本研究会はオンライン会場も併用開催となっております。
 オンライン会場での参加希望の方は、以下のリンク先のお申込みフォームからお申込みください。
 (早稲田大学会場での参加希望の方は、事前予約する必要はございません)
※非会員の方も参加できます。

※オンライン会場での参加を希望する方は、
 7月22日(木)まで に以下の「参加申込みフォーム」よりお申し込みください。


参加申込みフォームはこちら

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会報108号の訂正について

1月19日発行の会報108号について下記の通り訂正いたします。誠に申し訳ありません。

・3ページ目「事務局提案検討ワーキンググループ設置について」
誤: 二〇二〇年二月二一日付 → 正:二〇二〇年一一月二一日付

・11ページ目「会員異動」
個人情報のため、次号にて訂正いたします。 

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コロナウイルス感染禍における事務局の状況報告とお詫び

 6月22日より、早稲田大学のキャンパス閉鎖が解除されました。それに伴い事務局も再開することができました。その間、事務局の事務処理が滞留いたしましたことを、先ずお詫び申し上げます。
 学会事務局のある早稲田大学キャンパスは4月8日から6月22日まで全面閉鎖されました。その間、事務局も閉室を余儀なくされておりました。
 4月7日(火)には、出来る限り当面必要とされる作業をいたしましたが、不足の部分も多々生じました。

 ・会報106号は、4月7日に原稿の訂正作業を終え、業者に渡すことが出来、14日に別の場所にて少人数で発送作業をいたしました。緊急事態宣言下の制限のある中で、できるだけの力を尽くしました。
 ・紀要68号(2020年3月号)は、編集担当により5月連休明けには発送可能でしたが、事務局の作業(会員の住所ラベルの整理)が間に合わず、事務局の開室を待たざるを得ませんでした。従って、6月23日(火)に業者に発送作業を依頼し、会員の皆様のお手元には6月末から7月初めに届く事態となりました。紀要発送が遅れましたことを厚くお詫び申し上げます。その他、会員の皆様からのお問い合わせにつきましても、対応の遅れた部分が多々ありましたこと、合わせて、お詫び申し上げます。

 現在早稲田大学では、人員半減にして、10時~16時までの構内立ち入りが許可されています。実質の活動時間は、10時半~15時半になっています。
 しばらくの間会員の皆様方にはご迷惑をおかけすることがあるかもしれません。どうかご海容くださいますようお願い申し上げます。

(代表理事代行 茂木栄・山路興造・齊藤裕嗣)


※「齊藤裕嗣」代表理事代行のお名前が間違って表記されておりました。
修正してお詫び申し上げます。                   


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第70号目次(令和3年3月)

【令和2元年度オンライン大会フォーラム】
「民俗芸能をつなぐ/民俗芸能研究をつなぐ」

第一部
各地の会員をつなぐ ― 民俗芸能と研究の現況 ―
 聞き手・趣旨説明   大石 泰夫 高久 舞
 話し手        外崎 純一 阿部 武史 垣東 敏博 武田 俊輔
            神野 知恵 福持 昌之 石山 祥子 柴田 真希
 アンケート結果    石井 聖子 梅野 光興

第二部
民俗芸能のネットワーク組織と研究者 ― これまでとこれから ―
 司会・趣旨説明                   舘野 太朗
 パネリスト
  神奈川県民俗芸能保存協会             大谷津 早苗
  「南信州民俗芸能継承推進協議会」の取組と課題   小川 直之
  山形県の民俗芸能ネットワークの現況と研究者の役割 菊地 和博
  質 疑         コメンテーター      久保田 裕道


特別企画:無形文化遺産特集
「風流踊」のユネスコ無形文化遺産への提案について   吉田 純子

評議員のページ
2020年コロナ顛末記                  水野 一典

書評
武田 俊輔著
『コモンズとしての歳祭礼 長浜曳山祭の都市社会学』  俵木 悟
米良山の神楽記録作成調査委員会/ほか編
            『米良山の神楽調査報告書』  鈴木 正崇
荒尾市(文化企画課)編『野原八幡宮風流』       高嶋 賢二

書籍紹介
八王子市教育委員会編
『八王子車人形調査報告書
― 記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財 ―』    高久 舞

民俗芸能研究文献目録 ― 令和元年 ―            伊藤 純編

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事務局からのお知らせ

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