研究会案内 [2022/06/21 更新]
鎮魂の芸能奉納 ― 福島の山と海から ―
日 時 : 2022年8月7日(日)第一部 13:30~ 第二部 15:30~
場 所 :[第一部]いわき藤間温泉ホテル浬(旧かんぽの宿いわき)大広間
(〒970-0103 福島県いわき市平藤間字柴崎60)
[第二部]新舞子浜
(〒970-0103 福島県いわき市平藤間鯨(新舞子浜公園浜辺))
東日本大震災から丸10年が経ちました。
震災直後から神社・社叢の被災状況、復興の過程、祭の復興のボランティア、
住民の方々の生活の変化など多くの困難を乗り越えて
復興が進められていることをうかがうたびごとに、かえって教えられてきました。
丸10年の区切りとして、それぞれの立場でこれらの活動に参画してきた
NPO法人社叢学会、民俗芸能学会、日本民俗音楽学会、國學院大學共存学プロジェクト、
NPO法人民俗芸能を継承するふくしまの会、福島県神社関係者などの有志が集い、
本年8月7日(月遅れの七夕)に、いわき市新舞子浜を舞台に
海に向かっての鎮魂慰霊芸能の奉納を企画致しました。
【第一部】ひびけ 鎮魂の祈り 13:30~14:30
解 説 :小島 美子 氏
・[筝曲]
「六段」(いわき市出身の近世箏曲の祖 八橋 検校 作曲)
演 奏 :いわき市立豊間中学校箏曲部
・[歌と三絃]
「サンショノセイ節考」(「山家鳥虫歌」より 清元 栄吉 作曲)
演 奏 :友渕 のりえ 氏(生田流箏曲家)
【第二部】奉納 鎮魂の芸能 とどけ海の彼方へ 15:30~17:00
解 説 :懸田 弘訓 氏
・東日本大震災物故者慰霊祭 新舞子浜にて
[祭主]薗田 稔 秩父神社宮司
神職有志
・熊川の稚児鹿舞
(大熊町、熊川稚児鹿舞保存会)
※踊り手は児童4人で、鹿舞と書いてシシマイといいます。
江戸時代後期の大飢饉では疫病(えきびょう)が蔓延し、
地区内もさまざまな苦難に陥りました。
そのために鎮守の諏訪神社に鹿舞を奉納して、
地区の安泰と五穀豊穣・家内安全を祈ったことに始まるといわれています。
大震災ですべての用具を失いましたが支援によって新調しました。
浜通り地方の典型的な舞で、現在の踊り手は、震災後2代目です。
(大熊町公式ホームページより)
・菅波のじゃんがら念仏
(いわき市 菅波青年会代表大國魂神社 山名 隆史 氏)
※毎年、盂蘭盆にあたる8月13日から15日にかけて、新盆の家をまわって
盆棚の前で供養として踊っています。
いわき市内にじゃんがら念仏踊は多くありますが、
それらの中では比較的古い姿を伝えています。
近年、女性も参加するようになり、県外はもとより
イタリアでも披露するなど、活動はめざましいものがあります。
[終了時間は、17:00を想定]
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